2011年7月22日金曜日

yuki kaneko / rut

ジュエリー・ポップ・マイクロサウンド、ライフ・イズ・ビューティフル・サウンド。
足を踏み出せば ほら 煌めく音符の轍が残る。
2001年頃より東京で活動を開始し、自身の運営する自主レーベルPhaseRubRec.よりCDR作品の制作や様々なイベントを企画。ギター、カシオトーン、おもちゃ等を用いて生み出された今作は、まるで宝石のようにキラキラと輝く音符の破片が散りばめられたマイクロ・ポップ・サウンド。magic book recordsの清涼系電子音部門PICO初となるオフィシャルリリース。

JOHN HUDAK、SAWAKO、FRANCISCO LOPEZ、KIYOSHI MIZUTANIなどの作品を輩出するアメリカの音響レーベルand/OARが新たに立ち上げたmOARから、近日yuki kaneko『rut』の海外盤(数曲差し替え予定)もリリースされる。

01.park
02.cycle
03.(rm)
04.port
05.line
06.window
07.cu.
08.si
09.river
10.room
11.rut

収録時間:約47分

コメント:
虹釜太郎 360°records (360records@gmail.com)

聴く水陸両性改変態。フィールドレコーディングから始まる高速化した旅の数々が11のトラックで、裏の山、ビルの横、猫の舌、電車の後ろ、自転車の左右、なくしたモバイルのむこうで鳴る。終わっていない旅たちが圧縮化されて収縮し続ける。360°records やsnoで試みられていた まがまがしくも不思議な特異点リンク経由した音響や地平断面音響、地下音楽、現地録音系の肌触り、トイトロニカンスナップショット・・群、、その特異重力のグラフを新世代が描くとこうなるのか・・な初代音響派軌道を塗り替え、巡り飛び、消し飛ぶ楽しい摂動。 真空で消滅する玩具。蚊薫の微細なるミクロ圏に耳が遊ぶタグの流れの響きの報告たち・・・・かつてjoywindやpeoneyが試みたような塵の地理、それはとても暗い明滅だったものが・・・・この"rut"ではより輝度をあげてスムーズに走っていてまぶしい。joywindのように片足は崖をはずれず、軋みも最小限に抑えるジョイント脳を持ち・・。 聴衆の野次をも組み込んだ生命を紹介し続けてきた初代音響派とは違い、yukikanekoとその仲間、架橋者世代たちの視界はよりクリアに。移入ナノウェアを備えた唐突(だしぬけ)。そのだしぬけが今後どこまで飛行し続けるのか。。"tide"、"perch"・・とオーガナイザーとしても優れた耳を持つyuki kanekoによる音、11トラック。 2008年型トイトロニカの傑音。ここには奇怪な神経症な病気はなく、しかし未来人の膚のいちサンプルが刻まれ、新しいシンボルの組みあわせへの期待に内耳がくるくるくると喜びの萌黄。


aen(Commune Disc/CLAY/SOUNDROOM)

耳をくすぐる優しくも刺激的な響き、旨味を逃さずやさしく大胆に紡がれた音粒はまるで未来の子守歌。ここに鳴るサウンドがもし未来、子守歌になったらどんな子供が育つかな?そんな楽しい空想をしました。mOARの『rut』も楽しみ!



MABR009/PICO012

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