2011年7月22日金曜日

Dasman / Form

スモーキー、ネイチャー、アブストラクト、3つの要素が見事にかけ合わさった大傑作。盟友NSDとの最終系ユニットSECAIとしても活動をするDasmanのオフィシャルの1stアルバムがついにリリース。majikick類(ルイ)から2002年にリリースされた比留間 毅名義のCDR作品を本人自らが新たに再ミックス、再構築。タイトル、アートワークなどの全てを一新させたリバイバル作。特有の浮遊系音響と深みのあるスモーキーブレイクスが見事に絡み合った傑作アブストラクト『Form』は、太古から天地に潜む神の息吹のようでもあり、これは人々の切なる祈りのような音楽だ。

01.Intro
02.Dai
03.Tera
04.Pen
05.Kabool
06.Dot
07.New
08.Meta
09.Am
10.Outro

収録時間:約61分

コメント:
DJ AUTO(TENT)
Dasmanさんのフィルターを通して見た世界は、音楽は、常識とかジャンルとかシーンとかの変な形式に囚われてなくて、緩くて、でも 勢いがあって。 曲を作る感覚のどれもが可能性に満ちている様に感じるし ビートとメロディはほんと独自の感覚で色々な場所に飛んでいくんだけど、奇を衒ったものじゃなくて 部屋で一人 素直に音と向き合って作ったっていう雰囲気が伝わってきます。 このままいつまでも瑞々しい感覚でやばいビートを作り続けて欲しいです。



MABR007/DRUMA003

saito koji / endless end

北の片隅で、ゆっくりと、力強くギターを鳴らし続けるsaito kojiが満を持して完成させたオフィシャルでのデビューアルバム。magic book recordsのMOKUMEからCDR3部作、白盤『the electric sea』、青盤『reykjabik』、赤盤『solitude on sunday』を発表した彼が極限までミニマムに絞り込んだエンドレスミュージック。楽曲自体はギターによるミニマルで長尺なドローン的作風だが、音に込められたものは圧倒的なまでに力強くエモーショナルで美しい。深く永遠に果てることのない音色から感じられるのは、まるで終わりのない映画のエンドロールを延々と眺めるような、まさにエンドレス・エンドな音楽。死とは、終とは、永遠とは、究極のテーマの探求に終わりはない。

01. tuner
02.melancholia
03.when we sleep
04.return to light

収録時間:約41分

コメント:
Fat Cat Records
ゆっくりと流れていく 感動的なまでに美しい ミニマルミュージック 彼が奏でるギターの音色はまるでstars of the lidのようだ。



MABR006/MOKUME016

DOIGAKI / NIGHT WALKER -不領霊憑-

〈OUT JAZZ〉レーベル土井垣の第一弾はMAGIC BOOK RECORDSとの共同企画で、ブレイクビーツを執拗なまでに解体したジャズバトルブレイクスアルバム。図らずも〈JAZZ〉というよりは〈OUT〉そのものを究めてしまったかのような本作はブレイクビーツというよりはむしろ合気道や居合道のようでもある。

01. mirror
02. akazu-5
03. flicker lights/flicker sounds
04. counter-fall
05. bass vamp breaks
06. shi-ra-nui-tsu-ki
07. akazu-6
08. blood to rose
09. wempti
10. uber
11. akazu-7
12. night walking
13. flow

収録時間:約40分

コメント:
藤田建次
彼が今回世に問う作品は、彼がつけた轍の一つに過ぎないかも知れない。しかしそれは地面を大きくめくりできた窪地からは誰も見たこのない漆黒の夜が顔を表す。 夜の徘徊者と名づけられたこのアルバム。夜が明ける必要などないことを物語っている。



MABR005-DRUMA002/DGK01

V.A / 電電オバケカーニバル

バビってる~??ビバ!!オバ!!あっぱれ!!おっばけ大集合!!オバピコ、オバテクノ、オバトロニカのオバオムニバス!!ブレイク恐!?ゲーム恐!?いえいえ、かわゆいオバケのオンパレード!!電飾に彩られたオバケのエレクトリカル・パレード!!shika_jun+kawamura masaomi+asada keitaによる3匹のミュータントエレクトロ、TSANによるパレード系エディットカラフルブレイクビーツ、19-tからnanoloopの使い手cow'pと泥酔系のからみで吠えるゴーストパンクを披露するd7gn(声でpoteto mastaやcow'p、supalugaなどが参加、悪乗り)、ヴィンテージコンピュータMSXで作られるKENTA ARAKIの可愛いコンピュータ音楽はファミコン音楽好きにもおすすめ、吉祥寺界隈のヘンテコテクノ集団POからはoldscratch(aka faun)、supaluga、nibiruの3組が参戦、夜の徘徊者doigakiの炸裂バトルジャズブレイクス、パレード中熱気のあまりに突然降り注ぐスコールはDJ雨雲の仕業か??モンドの誤った独自解釈で奇抜なコラージュポップを放つDJゴーストバスターズ、CARREの宇宙と霊界と日本をトランシーバーで交信するかのような謎ノイズ、チェキラッチョ・ブレイクコアDi-Bit、childiscやCLAYからアルバムをリリースするカラフルエレクトロYabemilk、脱力化石エレクトロ8mm、アートワーク集団wet sideとしても活動するBaiyonの新名義nessが刻むイーブンキックのミニマル・ロングトラック、(音がバンド名)としても活動するツポールヌのHot Troche名義で魅せる驚愕の!?メルヘン・アヴァンポップ・ソング(初の歌もの??)、CLAYのmoom瑠とBIKEBOY、そしてTシャツ屋としても活動するotootoの3者によるコラボトラック、childisc作品では見られない古いアンビエント・ミュージックのような静寂感が素晴らしいEiji Mitomi、ケルンあたりのエレクトロニカなどを思わせる牧歌的なサウンドが愉快なTAKAHIRO MUKAI、そしてラストをファミコン的ディスコ感覚で締めくくるgroup_inouのimai!!アートワークは土川藍と小林亮平(ツポールヌ)によるファミコンイラスト(ゲーム界ではお馴染みのオバケやモンスターが満載!探してみてね!)を小野浩太がポイズンポップに
デザイン!

illustlation:土川藍+小林亮平(ツポールヌ)
design:小野浩太

01.Ingrid Kelly/Common sense
02.TSAN/Good-bye suffering of the single eye
03.cow'p/small speaker's smell
04.Kenta Araki/Wrap and Foil
05.d7gn/ghost of punk
06.oldscratch/the mad teaparty
07.doigaki/ushimitsu breaks
08.supaluga/moyau
09.DJ雨雲/squall
10.DJゴーストバスターズ/オバンギャルド11.nibiru/tejinashi
12.CARRE/Mr.Hashiguchi
13.Di-Bit/Check Check
14.Yabemilk/Please say that I like it if I like it
15.8mm/Alessandra...
16.ness aka Baiyon/Doposcuola
17.HOT TROCHE/心はいつもラムネ色
18.moom瑠 + otooto(otooto22.com) + BIKE BOY/1-Hoo-1
19.Eiji Mitomi/Icre
20.TAKAHIRO MUKAI(a.k.a TAKAHIRO MUKAI)/Pop'n Pow
21.imai/hkc_1975

収録時間:約67分

コメント:
小野浩太(映像作家)
あなーきーin the 電電だんじり祭り!! 体内血流バビりまくりのカーニばるな体験する原子音心塊。(((;°д°)) ガクガクブルブル脳味噌スパークルっっ pu!!



MABR004/DESCO005

藤田建次 / Magnetic Pilgrimage

マグネティック・マジック !! 磁気テープに導かれる音楽の巡礼旅行。文学的で童話的、夢なのか現実なのかの境目すら分からなくなるドリーミィーでまばゆいほどに美しすぎる世界観。ロックでいえばTodd RundgrenやFrank Zappa、ヒップホップでいえばOdd Nosdamのような独特な構成力で、サイケやアシッドフォークといった音楽をテープコラージュ的手法で構築した藤田建次の1stアルバム。ローファイというタームを通過し、心からローファイ音楽を愛する彼が作り上げたアヴァン・ポップ/トロピカル・サイケの決定盤。

01.ピアノリサイタル
02.夜のあぜ道
03.Sleepwalking
04.ハバネラ
05.転た寝
06.雨が降るだろう
07.紫陽花
08.魚群探知
09.まちはずれ
10.移民の唄
11.古い魔法
12.荒野の鉄塔
13.ノクターン
14.四辻に三時
15.天文学
16.North end
17.灯台守の歌
18.Farewell
19.ほうき星
20.ワルツ
21.Floating dust blues
22.茶色の戦争
23.パレード
24.あてのない旅
25.カーテンコール

収録時間:約49分

コメント:
小野崎清一(Andersens)
様々な楽器の音色が聴こえてきてそれだけで心がワクワクしました。エディットとかコラージュとかが本質ではなく、このアルバムに僕はとてもコンセプチュアルなものを感じたので、藤田さんが持っている研ぎ澄まされた「耳」の具現化、それが本質であるように思えました。僕たちの世代はノイズを「美しく」感じることができる世代のはずですが、最近のエレクトロニカはどんどん機能的に、ノイズを排除する方向にむかってるように思えます。それに対し、藤田さんの音楽は俗に言う「ローファイ」な音・ノイズも大切にする姿勢が見えて共感を感じます。



MBCD003/MOKUME014

The Goonyz / Forgotten Happiness

忘れものをさがしに 旅に出た青年が出会ったものは限りなく広い世界だった。MOKUME、DESCOなどのコンピ参加を経てのThe Goonyz1stアルバム。アシッドフォークとテクノと懐かしい記憶の揺らぎが交錯するドラマ。このアルバムに「言葉」はないが、僕には「言葉」の持つ力以上に強く鳴り響いた。そしてまた、どこかへ向かおうと思う。

01.World
02.I'm Flying In Your Dream
03.When I Loved You
04.Shining
05.Mirage
06.Fil
07.Sixteen
08.Losing My Room
09.After Yours
10.Seaside
11.To

収録時間:約47分

コメント:
永田一直 (マスタリングもやりました)
こういったアンビエント・ミュージック(古い言い方)は、下手すると毒にも薬にもならない、ただのニューエイジ(これも古い言い方)になりかねないが、作者の内に秘めたるエモーショ ナルさを持って見事に回避している。エレクトロニクスよりもギターを多用している点も、現在の視点からすると逆にイマジネーションの幅を拡げてるいるようにも思えた。静かな傑作。

三富栄治
なぜか小さい頃に感じていたことを思い出しました。嬉しかったり楽しかったり、悲しかったり、 怖かったりしたこと、感動したこと、今よりも何倍も強く感じていた当 時の ことをサウンドが思い出させてくれました。「Forgotten Happiness」、僕にとってのそれはどうやら記憶の奥のほうにしまってあったささやかながらも幸せな日々へと つながるものでした。このアルバムが 大好きです。



MBCD002/MOKUME012

V.A / ぴるる・ぴるくる・ぴくにっくる

ぴるる・ぴるくる・ぴくにっくる!魔法のおうたを口ずさめば不思議にステキなピクニックのはじまりだ!チェコの絵本世界、ブルーバードと楽しむファンタジックなパレード、へんてこランチボックスとコーヒー&ティータイム、もくもくヶ丘のみに生息する珍虫おむすびころがし、いねむり空中さんぽ、コロボックルとシマリスたちの椅子取りゲーム、えんぴつ犬と野原でおにごっこ、かわいいあの娘と過ごす休日の楽しみ方、未来型ピクニック、夕暮れ時のセンチメンタルバス、川沿い影踏みけんけんぱーなどなど、もくもくヶ丘でのピクニックにまつわる18のストーリー。今日はどんなわくわくが起きるのか!!?毎日はまるで愉快なマジックだ!!さあて、一緒に出かけましょうか。

01.スッパマイクロパンチョップ/チェコにて
02.ueharashuta/ブルーバードという男
03.竹本祐子/ステラ旅行記
04.Shugo Tokumaru/Future Umbrella
05.clever cherry/野原で駆け足Ⅱ
06.kikori/おむすびころがし
07.zuppa di pesce/fagioli lessi
08.hollow/ディダム
09.藤田建次/Sleepwalking
10.corona/休みの日
11.asuna/little lamb,todoroki park,October
12.cat or die/Coffee Crisis
13.vapour trail+kazutoshi hara/2026
14.trico!/とび色 深緑
15.the entrails ALKANET imperial/story de' o
16.askococo/aperture picnic
17.Andersens/Northern sky 北の空
18.The Goonyz/The Way Back From River

収録時間:約58分

コメント:
虹釜太郎(360゜records/スパイス部)
ちっちゃい頃おもちゃを買ってもらえなかったんで、自分でスゴロク作ってたんですが、 その感じに近いナー。それも授業中リプレイで隣の席の女の子に軽くダメだしされたりしながら楽しく作ってるみたいな。TVゲームでいったら、水彩のディグダグ...

高橋 潤(Hurry, Hurry, Right This Way...)
このレーベルの最たる魅力というものは、やはり「柔軟性」という言葉に集約されている様に思える。広義の意味で電子音楽(響)レーベルと括れるだろうけれど、そんな一ジャンルに縛られる事なく、柔軟/奔放性が際立ち、増したのが本コンピレーションである。各々が自由に紡ぎ出す音達の、なんと軽やかな事か!コンセプトに掲げられた「ピクニック」という言葉の持つ音のマジックを、(心の)お弁当&おやつ持参で体験してみて下さい。

奥山心一朗(cherry music)
突然届いた一枚の「ピクニック」への招待状。おべんと箱に好物を詰め込んで、うきうき気分でバスに乗り込む。バスはスピードを上げていく。 摩訶不思議な景色が窓の外に見える。バスはもっともっとスピードを上げていく。 見たことも無いような生き物が素敵なリズムとメロディーと共に、それはもう楽しそうにはしゃいでいる。 バスの行き先は「魔法の本の世界」。一度迷い込んだら、不思議な世界に夢中になる。夢のような、御伽噺のような、そんな素敵な世界。



MBCD001/MOKUME010